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アラックのボナ

アンチ・グローバルリズム【連絡3】

ジャカルタコラム

「アンチ・グローバルリズム」連載その3◆

“Carbon Tax”=EUでは今や常識になっている「炭素税
大規模・集約化された農業では、当然のごとく化学肥料・機械化など大量の化石燃料を使い、消費地までの輸送にもまた化石燃料が使用されている。
これに高額な税金が掛けられるかもしれない。

まだ大きな声にはなっていないようだが、一部の農業・経済学者の間に「フード・マイル」という考え方が浸透し始めている。
生産地と消費地の“距離”(輸送コスト)を重視しようとするものだ。
燃料消費のコスト(炭素税=資源使用税)を考えれば、今までのような最適地生産の概念が変わってkるとの論議だ。

更に・・・・

2008年のスタート時点で、原油の相場がついに一バレル100ドルを突破した。
ここ1−2年の急激な「大量消費」で、世界の原油“枯渇時期”が当初予想より一挙に11年も繰り上げられ、残り65年程度との調査結果も発表された。

一方、「地産・消費」有機栽培などを目指してきた日本の小規模農家。
農水省は、ここにこそ、今 集中的に補助金などを投入し、再度、強力に保護してゆく事が求められるのではないか。
必要ならば、現在の“トレンド”とは逆行するが、輸入食品に高率関税を掛けることなども必要になるかもしれない。
規制緩和ではなく、必要な規制の実施だ。
昔には簡単に戻れない。
時代が違いすぎるかもしれない。

だけどこのままで本当によいのだろうか。

他によい対策があるんだろうか。
「更なる豊かさを求めるか。豊かさをあきらめるか。」
温暖化防止という”キーワード”を視野にすえて、二者択一が迫られているのか。

一時的には確かに消費者に高い食品で我慢してもらう事になる。
品不足・売り切れなんかも起きるだろう。
便利さも損なわれるかもしれない。
パン食から「米」への転換で、文句を言い始める子供たちも出てくるかもしれない。
輸入原材料に頼り、製品の輸出に依存しすぎてきた日本の産業構造に大変革をもたらす事になるだろう。
都市の工業資本を主役とした現在の世界経済、国際的な物流・流通はかなり抑制され、縮小傾向に向かう事になるかもしれない。
「景気後退」も伴うだろう。
だけどこれらは「都市・工業」と「地方・農業」の格差是正というか、均一化・平均化の過程であり、痛みを分かち合う発想も必要だ。

失う物もたくさんあるが、獲得する物も多々あるだろう。
農業の復権は、現代都市の生み出した「ニート、フリーター」と言った若者を農村へ、地方へ回帰させる端緒となるかもしれない。

「大変申し訳ありません・・・・」と、テレビの画面でいくら頭を下げられようと、繰り返される「食」を巡る問題。
今までのような「大量生産・グローバル化」という“トレンド”がついに“綻び”を見せ始めた一つの兆候、歴史の転換点ではないのだろうか。

最終章につづく

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