ルピアの給料

◆ルピアの給料◆
ジャカルタ日本人学校から、新年第一号の「学校だより」が配布された。
さて、どんなことが報告されているか読んでみると・・・・
「またかよー」という感じで、2008年度在校生徒の減少が記載されている。
2008年度スタートの4月に「前年度より130人減」と言われていたが、12月までに、更に50名以上の生徒が帰国・転出しているとのことだ。
2009年1月(2008年度の三学期開始)時点の在校生は678名との事。
ついに「スハルト退陣・暴動時」に急減した時と同様、700人を割り込んでしまった。
2007−2008年当初は「鳥インフルエンザ」の問題で、家族だけでも帰国させるという傾向だったが、今や完全に「景気・経済」の悪化が直接の問題になってきたようだ。
中国・インドなどの急激な発展で潤っていたインドネシアだったが、ここに来てついに息切れ状態になってきたようだ。
石炭、鉄鉱石、パーム・オイルなど、順調に伸びていた資源の輸出が一挙に冷え込み、最大手の石炭鉱山会社が赤字経営に転落した。
インドネシアの通貨・ルピアは、下落しているドルに対しても更に下落した。
昨年の中旬まで、US$1=Rp.8,500−9,000で比較的安定していたが、今や、US$1=Rp.11,000前後。円に対するドルの下落、ドルに対するルピアの下落を換算すると、円に対するルピアの下落率は35−40%にもなる。
当地の日系企業で、“円建て”で給料をもらっている人たちが・・
「今、円をルピアに交換して定期預金にしようか・・・」
(ちなみに、今ルピアの定期預金金利は、年率12−14%程度)と話している。
ボナ・ジャカルタ支店の給料は「ルピア建て、ルピア払い」だから、「円建て、ドル建て」の支払いが、重くのしかかってくる。
この新年の「オセチ料理や酒」は我慢したが、日本人学校からついに通達が来た。
2009年度の「学費値上げ」の連絡。
2008年度、小・中学年の月謝・US$250を、9年度はUS$300に値上げするとのこと。
先生たちの給料は、多分「円建て」だし、生徒数の減少で収入総額も減っているからだが、こうした時は本当に日系企業の社員が羨ましい。
聞くところによると、かなり高いものになる「スクール・バス」の費用は“会社持ち”とのことだし・・・
インドネシアでも、今年は選挙が予定されている。
国会議員選挙に続き、大統領選挙もある。
どの政党が多数を占めるか、誰が新大統領に選ばれるのか・・。
いずれにせよ、今の経済・金融危機の克服は、インドネシア一国で解決出来る問題ではない。
街のいたるところで見受けられる「選挙公約」のポスター。
その隣に皮肉たっぷりな、こんな張り紙があった。
「Banyak Janji, Banyak Lupa. Sedikit Janji Tetap Aja Lupa」
(多くの約束・公約、多く忘れる。少しの約束、これも結局忘れてしまうよ)
20日の深夜から、オバマ大統領の就任式の実況中継をみていた。
山積する難問をどのような舵取りで捌いてゆくか・・新大統領への期待の大きさを反映して、200万人が集まったとのことだ。
熱気をはらんだ実況中継だったが「CNN」画面のタイトルは・・・
「NO BIAS NO BULL」だった。
「悲観もなく、楽観もなく」
(弱気になることもないが、あまり強気にもなれない)といったところか。
しばらくは静観していくしかないようだ。


















