
インドネシアの舞踊は、その国家を構成する民族の多様性を反映してます。
『マハーバーラタ』は、古代インドの宗教的、哲学的、神話的叙事詩。ヒンドゥー教の聖典のうちでも重視されるものの1つであり、また世界3大叙事詩の1つとされる。『ラーマーヤナ』と並ぶインド2大叙事詩の1つでもある。 パーンダヴァ王家とカウラヴァ王家の間に起った同族間戦争を主題とし、さらに様々な伝承やヒンドゥー教の説話、詩などが付け加えられて、グプタ朝ごろに成立したと見なされている。伝統的には作中人物の1人でもあるヴィヤーサの作と見なされているが、実際の作者は不明である。 原本はサンスクリットで書かれ、全18巻、100,000詩節、200,000行を超えるとされる。これは聖書の4倍の長さに相当する。 (ウィキペディア参照) |
| 《マハバラータ (Mahabharata ) 》 |
「マハバラータ」の物語は、紀元前4世紀から紀元後4世紀にかけて作られた、バラタ族の戦いの物語ですが、インドネシアでは10世紀末、ダルマワンサ王の命令で古代ジャワ語への翻訳がなされたものですが、その後、お話はいろいろとインドネシア流にアレンジされてきました。ここではもっとも原典に近いと言われるあらすじを紹介します。
“古の覇王・バラタ王の子孫でクル族の王シャーンタヌは漁師の娘サティヤヴァティーを妻にする。
二人の間には二人の王子が生まれる。
ほどなくシャーンタヌ王は死去する。シャーンタヌのこの二人の王子も、共に後継ぎを残すことなく夭折する。サティヤヴァティーは、サティヤヴァティーの結婚前の子、聖仙ヴィヤーサが王子の妃たちに子を授けることになる。
これが、デシタラタとその弟・パンドゥという二人の王子です。
兄のドリタラーシュトラは生まれつき盲目だったので弟のバンドゥが王位に就きました。
パンドゥは妻と交わると死ぬという呪いをかけられ、2人の妻はそれぞれ別の神と交わり、5人の王子
ユディシュティラ、ビーマ、アルジュナ、ナクラ、サハデーヴァをもうけ、パーンダヴァと呼ばれましたが、王は呪いを忘れて妻と交わり死んでしまいました。
そこで兄のドリタラーシュートラが王位に就き、5人兄弟はドリタラに引き取られ、ドリタラーの100人の王子と共に育てられます。
しかしパンドゥ5王子がすべての学問や武術に卓越していたので、しだいにカウラヴァ100王子との仲は険悪になります。
五王子と百王子の対立はユディシュティラと百王子の長男ドゥルヨーダナの間でのハースティナプラの王位継承権争いによって決定的となる。これを案じたビーシュマの建言で王国は分割され、ドリタラーシュトラと百王子はハースティナプラを、ユディシュティラは辺境の地インドラプラスタを支配する。
インドラプラスタは繁栄を極め、ユディシュティラは帝王即位式を挙行する。
絶世の美女ドラウパディーもまた五王子共通の妻となっていた。
ドゥルヨーダナは嫉妬に苛まれる。
そこで母方の叔父シャクニの入れ知恵でユディシュテイラをサイコロ勝負に誘い、シャクニの手で五王子から王国、五王子自身、妻ドラウパディーに至るまですべてを巻き上げてしまいます。
老王の温情により、召使いになる事をまぬがれましたが、五王子は13年間追放生活を送ることになります。
12年を森で過ごし、13年目は百王子方に居場所を知られずに過ごさなければならなかった。
もしこの1年間に見つかってしまえば、再び12年間森で暮らさなければならなかった。
十三年目に五王子はマツヤ国の王のところに素性を隠し、召使いとして隠れていましたが、たまたま
カウラヴァはトリガルタ国とマツヤ国に侵入し、略奪をはたらいたので、戦争を始めます。
激戦の末これを破りました。
追放の13年をなんとか乗り切り、百王子側に王国(インドラプラスタ)の返還を要求するが、ドゥルヨーダナはこれを拒否。両陣営の対決は避けられないものとなって行く。
かくてハースティナプラ近郊クルクシェートラの地に、両陣営の大群が集結する。
いよいよ大戦が始まろうという時、五王子最高の戦士アルジュナは、突如戦意を喪失する。敵方に恩ある人々の姿を見かけたからである。
パーンダヴァ五王子・カウラヴァ百王子共通の大伯父ビーシュマ、同じく両者共通の武術の師ドローナなどである。
二人とも心はむしろ五王子側にありながら、誓いや禄に縛られて百王子方に立って戦わなければならなくなっていた。
アルジュナの御者をつとめていた五王子の従兄弟クリシュナは、アルジュナに戦士の義務などを説き、戦意を回復させる。
いよいよ大戦は始まり、死闘が続く。百王子方最初の総司令官ビーシュマは、戦闘10日目にアルジュナに身体中に矢を突き立てられて倒れる。
ビーシュマの後を継いだドローナもクリシュナの献策により15日目に倒される。
百王子方第三の総司令官カルナは、17日目にアルジュナの武士道に反する矢に倒れる。
カルナはクンティーのパーンドゥとの結婚前の子で、アルジュナの実の兄だった。
運命のいたずらでカルナと五王子は敵味方に分かれて戦っていたのである。アルジュナはそれを知らなかったが、カルナは大戦直前にクンティーなどからこの恐るべき秘密を聞いていた。
カルナの心は乱れた。しかし、不遇の時代に自分に目をかけてくれたドゥルヨーダナへの忠誠心から、結局百王子方に立ってクルクシェートラに赴き、アルジュナに敗れ、士道に殉じたのである。五王子方でもアルジュナの最愛の息子アビマニユ、ビーマの息子ガトートカチャなど有力な武将達が倒された。
18日目、百王子方最後の総司令官シャリヤもユディシュティラに倒され、百王子方の総帥ドゥルヨーダナも五王子の次男ビーマとの棍棒戦に倒れる。かくして大戦はパーンダヴァ五王子側の勝利に終わった。
しかし、実は戦いはまだ終わっていなかった。父親を姦計で殺され復讐に燃えるドローナの息子アシュワッターマンが、数人の味方と共に五王子方の陣営に夜襲をかけたのである。
五王子方は外出していたクリシュナ、五王子など以外はほとんど全滅してしまう。
五王子の息子たちもすべて殺されてしまった。
カルナの死後、母クンティーからカルナが自分たちの実の兄であったことを知らされた衝撃もあり、五王子は自分達の勝利の味の苦さに打ちのめされた。
なんとか悲しみから立ち直ったユディシュティラは、弟たちと共に再び統合されたハースティナプラを統治する。
敵方であったにもかかわらず、百王子たちが全滅した後、五王子にかしずかれ静かに暮らしていたドリタラーシュトラとその妻ガーンダーリーも、やがて生への倦怠をおぼえ、世を捨てて森へ行く。五王子の母クンティーも二人に従った。
三人はしばらく修行の生活を送った後、山火事に巻き込まれこの世を去ります。。
ユディシュティラも王位をアルジュナの孫パリクシットに譲って身を退き、兄弟たちとドラウパディーと1匹の犬を連れて神々の国へ行くためにヒマラヤへ向かう。
妻と弟たちは次々に倒れるが、ユディシュティラはただ一人生き残り、生きたまま天界に上る。
そこで神々から最後の試練を課されるがもちこたえ、弟たち、ドラウパディー、カルナ、ビーシュマ、ドローナ、クリシュナなど懐かしい人々との再会を果たす。
「マハーバーラタ」 の中でも美しい愛の物語は
ナラ王物語(ダマヤンティー姫の数奇な生涯)【岩波文庫】
絶世の美女ダマヤンティー姫は婿選びの式でかねて恋こがれていた美貌の貴公子ナラ王を夫に選びます。
しかし、幸せの日々は短かった。
嫉妬に狂う魔人カリ王にとりつかれたナラ王は狂気のように賭け続け、ついには王国までも失ってしまいます。
カリ王にとりつかれたナラ王は正常な判断をする事が出来ず、自分がいてはダマヤンティー姫が幸せになれないと、森の中に姫を置き去りにして姿を消します。
しかし、いろいろな苦難を乗り越え、最後には再会を果たします。
参考図書:
インド神話入門(新潮社)
ナラ王物語(岩波文庫)
インドの神話(筑摩書房)